水曜日。
母から電話がありました。
あ~~~~そろそろ顔出さないとなー、でも忙しくて疲れるしなーとか何とか言い訳つけて、連絡しなくて。
あっちからも連絡ないから、ま、いいか、って。
そんなタイミングで。
「イスをね、買ったのよ。今あるテーブルのイスによく似てるの。2千円だって!安いでしょ!!でもね、送料が2千円だって。」
車を出して欲しいんだなってピンと来るわけですよ。で、そう申し出ると「助かるわー」って。
家の車は売っちゃったんで、パパの実家にお願いしてもらって、土曜日に車を借りることに。
で、金曜日。
母から電話がありました。
「棚を買ったのよー同じ店で。でね、棚も買ったんだしってお店に相談したら、2つ合わせて1500円でいいって言うから頼んじゃった。あなたにも悪いから」
”じゃ、行かなくていいんだね?”って、数年前なら答えたんですが、ここは、そう、最近忍耐力が付いた私は一呼吸置くわけです。
「良かったね。助かったね」って。で、次の言葉を待ってたら
「でね、お父さんがね、気管支炎なのよ。咳が止まらなくて、今週ずうっと寝たきりなの」
ここでも忍耐強く次の言葉を待つ。「あらー。大丈夫?」って。
「でね、顔だけでも見せに来てくれたらお父さん喜ぶわ」
あ~~~そうきたか!!ww
「じゃぁ、顔だけ見せに行くね。予定通り土曜日でいいかな?」
「ええいいわー待ってるね!!」
と母の元気な声を聞いて電話を切りました。
母は昔から遠まわしにものを言う。
せっかちな私はずっと最後まできちんと聞いてなくて、でもお互いに若いから何とかなっていて。
母は最近、ちょっとした怪我がもとで安静にしていたせいで筋力がめっきり落ち込み、
歩くのもおぼつかなくなってきてきてから、余計に母に会うのに気持ちが遠のいてた。
悲しくなっちゃうから。
だからせめて、電話での話は最後まで聞こうと。
私の声は母の耳には届きにくく、私の答えはほとんど聞き取ってはもらえない。
だから、母の声を、一生懸命聞こうと。
で、土曜日。
母をたずねてみたら、父の病院の付き添いの大変さについて延々聞かされて、これはもしかして・・・と
「今日、病院開いてるの?私が付き添う?」って聞いたら「お願いしたいわ」って。
あ~~やっぱりそうか!wwって。
で、母と娘を置いて、パパの運転で父を病院に。
たぶん、これが土曜日のメインイベントww
母は電話では何も言わなかったけど、これを私にして欲しかったんだろうなぁと推測され。
私の手土産のショウロンポウとかすいかとか、いろんなものをつまんでいたから、夕飯も食べずに実家を出たんだけど、娘が母とのお留守番の時にいろんな話をしたんだそうで、帰りの車でこんなことを話しだした。
「おばあちゃんね、ママのこと、褒めてたよ。いつも文句も言わないし、なんでもいいよって言って、何でもやってくれるから嬉しいんだって。ママがいてくれて嬉しいって。感謝してるって。あとね、他にもいろいろ言ってたよ。ちょっと忘れちゃったけど。でね、ママはいらないって言うからって、私におこづかいくれたの。だからこれ、ママにあげるね。」
なんか涙でました。
結局そのお金で娘の服を買いに行こうかってことになり、服は買ったけどお金はそのまま娘にあげました。
親が死んでから後悔したくないからって、腹黒い理由で優しくしてるんですよ、私。
ごめんね、お母さん、お父さん。
でもね、優しくしたいからしてるんだよ。だから、腹黒くても許してね。
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