朝早くに電話のベル。
病院からか?!と急いで起き出して電話に飛びつく。いつもだったら布団の上に座って数十分ぼんやりとしないと立ち上がれないのに、階下の電話まで、まさに一足飛びに階段を駆け下りれた。
「もしもし?○○さんのお宅ぅ~?」
「違います」
間違い電話でした。(-"-)気の抜けるようなか弱いおばあさんの声。
寝ぼけているのか、ボケているのか?朝日がやっと昇るような時間なのに。
またもう一度間違えるに違いないと着信拒否を設定し、大きく溜息。微妙な時間に笑いが込み上げる。
父は火曜日、私が訪ねたあと即、入院しました。
私が分かりませんでした。弟も。
母を数十年ぶりに名前で呼び、田舎の、自分が育った家に帰りたいと、母に駄々をこねる父。
子供のように無邪気に、老いてしまったようです。
ほんの少し物悲しく、ほんの少し羨ましく、人生を謳歌した父の側に立って、父を静かに眺めている毎日です。
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