「急にね、娘が熱が出たらしくて、保育園からお迎えに来いって連絡あったんだけど…仕事が…。でも大丈夫、ごめんね、大丈夫だから、なんとかするから」
月末ぐらいから下の娘(2歳)の具合が悪くて、発熱を繰り返しているという話をミクシィで読んだ矢先の、娘の幼稚園時代からのお友達ママからの電話。
最近フルタイムで働き始めて、やっと仕事にも慣れてきたんだ、でも月末と月初は死ぬほど忙しくて、なんて話を聞いていた。休みたくても休みづらい、なんてことも聞いてたから、数コールで切れた電話が気になって掛けなおしてみれば、やっぱり困っている様子。常識を重んじる彼女のことだから、病気の子供をお願いすることの非常識さに我に返ったのだろう。
他人さまの病気の子供を預かるのはちょっと怖い。急に容態が変わったらどうしよう。急変に気がつかなかったら?勝手に病院に連れて行っていいものなのかどうか。水分は?発熱の時に怖いのは脱水症状だ。何が好きなんだろう?何なら飲んでくれるんだろう?泣かないだろうか?ただでさえ熱があって弱ってるのに、私で大丈夫だろうか…?などなど。
でも彼女の日記で発熱からの経緯も知っていたし、病院にいつ行って、どんな検査結果をもらってきていたかもわかっていた。
「肺炎はなく、単なる風邪からくる発熱」
だから大丈夫だろう。
保育園にお迎えに行ったら、小さいその子は、「ママがくるまで家においで」と言った私の顔を見て「うん」と頷いた。
そして私の首に手を伸ばしてきて、くたりともたれかかる。
熱い躰。自分の娘よりも二回りは小さい、小さな、軽い躰。
私の家につれて帰って、何度か我に返り数回「ママー」と泣いたものの、抱っこしてユラユラと揺らした後、とんとんと背中を叩きながら添い寝したら、すとんと眠りに落ちた。
かわいすぎて乳が出るかと思ったよ(笑)
結局飲まず食わずで眠り続けた姫を、仕事を午前中で切り上げたママが迎えに来た。
仕事って大変。子育てって大変。でも、愛だねぇ~。ママも、だけど、姫も頑張ってたよ。
ママも子供も頑張れよ~~と、帰る背中にエールを贈ったのでありました。
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